BDFの活用モデル事業を視察

7月8日、使用済み食用油をBDF(バイオディーゼル燃料)に活用するモデル事業を行なっている「NPO法人でっかいそら」の工場「晴天」(都築区)見学をしました。

 市の福祉局と環境創造局がコラボして一昨年立ち上げた事業で、市内6ヵ所で実施されています。ハンディのある若者達がスタッフの見守りの中で働いていました。ここは居場所や就労支援の場ともなっています。

 小学校へ使用済み食用油を集めに行き、1000万円するBDF精製機に油を入れて、一日かけて200ℓ缶に8分目ほど精製油が蒸留されます。それを週に1回4~5本、水再生センターに運び、非常用燃料として使っています。また、市営バスの営業所へも運んでおり、1000台ある市営バスの内、5台に使われています。

 この事業はあくまでもモデル事業で、1ヵ所に200万円〜300万円の委託金が出されており、1ℓ8円で買取されています。

 経済至上主義のツケが環境や自然、私たちの人との関わりをゆがめ、さらに複雑にしてきました。環境に優しく暮らしつつ、ハンディのある人々とも丁寧に向き合い、手間やお金はかかっても、さらに進めていくべき事業です。