瀬谷西高校における前首相の講演会は中止に
6月8日夕方、神奈川県立瀬谷西高校における前首相を招いての講演会が中止されたことが報道されました。
本講演会開催のマスコミ報道を受けて、6月6日、「子どもの未来を考える会」からの呼びかけに応じ、ネット・青葉は、市民自治をめざす神奈川の会、ネットいずみ準備会とともに賛同団体となり、神奈川県ならびに、県教育委員会に抗議文を送付しました。もちろん、高校における政治参加教育は評価されるべきものであると思います。しかし、参院選挙を間近に控えた時期に、特定の政党の現職国会議員による講演は避けるべきで、仮に開催するのであれば、幅広い政党から講演者を招くべきでした。
7日には、会の代表らが瀬谷西高校に足を運び、校長宛に抗議文提出の報告するとともに、市民の声を受け止め、講演会の中止もしくは内容の変更の検討をお願いする文書を手渡しました。さらに、8日午前には、会の事務局とともに、賛同団体として、知事および教育長の担当課に出向き、133人・6団体の賛同者名を添えて、あらためて抗議文を提出するなど、短期間ではありましたが、様々な働きかけが行われました。
今回の子どもの未来を考える会からの呼びかけに対し、人から人へと賛同者が次々に広がり、また、多くの市民、団体からもアクションが重ねられたことで、講演会中止につながったと捉えています。
8日夕方、批判殺到で講演会は中止となりましたが、中止の理由に挙げられたのは菅前首相の公務の都合でした。
講演会について報道された後には、学校への抗議の電話が殺到し、業務に支障が出ているとも聞きました。
教育現場に混乱を生じさせたことについて、菅前首相はどのように捉えておられるのか、講演を受諾するという判断をされていた菅前首相にこそ、見解を伺いたいところです。