ハーバーリゾート構想を知る〜水上裕之さん講演会〜


2月13日、オルタナティブ生活館にて開催された、生活クラブ生協・神奈川と、生活クラブ運動グループ横浜未来アクションによる、連続講座の第3回目に参加しました。この日もおおぜいの参加者で、会場は満員となりました。

まず、藤田ほのみさん(生活クラブ生協・神奈川理事長)より、「これまで生活クラブは、オルタナティブな道をいつも作ってきた。カジノが無くても横浜の未来をどう明るくしていくか、皆が住みやすいまちにしていくかを、今日をきっかけとして皆で考えていきたい。」と話されました。

今回は「ハーバーリゾート構想を知る」というテーマで、水上裕之さん(横浜ハーバーリゾート協会/横浜港運協会常務理事)より、カジノに頼らない山下ふ頭の開発計画について伺いました。その一部をご紹介します。
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<カジノの危険性>
・公営ギャンブルやパチンコとは異なる次元のギャンブルであり、カジノは1分で1億円負けるゲームもある。また、ゲームは現金ではなくチップを使用するため、金銭感覚を失いやすい。
<財産の流出>
・カジノ法案では、自治体が15%国が15%事業者は70%利益を得てよいという法律。
・市長は純利益のうち15%にあたる、1200億円の税収が見込めるというが、逆算すると1兆円の賭場が必要と試算される。
・1兆円の賭場での純利益は、およそ8000億円となり、横浜市以外の利益のうち、1200億円(15%)が国の収益、残り5600億円(70%)が海外の事業者利益となる。
・海外のカジノ事業は衰退の一途を辿っており、海外事業者が狙うのは、およそ50兆円にのぼると言われている、日本人のタンス預金である。
<行政の矛盾>
・横浜港インナーハーバーは非常に価値の高い土地であり、20年も前から観光開発をするよう持ちかけたが、当時の横浜市は全く聞く耳を持たなかった。
・2015年、市長の諮問によって山下ふ頭の開発基本計画が策定された。ハーバーリゾートの形成をめざし、世界が横浜市に注目し、観光・MICEを中心に都心臨海部にふさわしいものとなるよう計画されたものであり、カジノの文字は一切なかった。
※参考 横浜市港湾局山下ふ頭再開発調整課 記者発表資料(平成27年9月14日)
・昨年の8月、突然市長はカジノ・IRの誘致を一方的に表明し、行政的な会議や委員会、市議会のコンセンサスを一切無視し、現在に至る。
<山下ふ頭の開発哲学と構想>
山下埠頭は「夢・希望・期待・楽しさを抱ける場所」となるべきであり、災害対策として、エネルギーの利用拠点としても考えている。横浜港運協会は、山下埠頭のカジノ・IR建設予定地のど真ん中に位置し、協会傘下の企業253社全てがカジノに反対している。カジノをやるなら絶対に退かない。
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横浜市は、住み暮らす私たち市民の生活を支えていく立場です。税収確保や経済活性化への取り組みは重要です。しかし、ギャンブル依存症や治安の悪化などから、市民の暮らしが脅かされることがあってはなりません。

今回、3回にわたる連続講座に参加し、様々な分野の有識者の方々から意見を伺うことにより、カジノ・IR誘致の問題点を、本質的に学ぶことができました。
今後もイベントがありましたら、こちらで随時ご案内させていただきますので、皆さまどうぞご参加ください。

昨年末より各区で開始されている、市長の市民説明会での発言全容は、「生活運動グループ・横浜未来アクション」により、忠実に文字起こしされています。
[横浜未来アクションFacebookページはこちら]

現在、青葉区での市民説明会の申し込み受付が開始されています。締め切りは2月17日17:00です。
これまでの説明会内容をご確認頂いた上で、ぜひ皆さんもご応募いただき、私たちが望むべき横浜の明るい未来を作るために、自らの声を届けましょう。
[IR(統合型リゾート)市民説明会申し込みはこちら]