横浜にカジノはいらない(9月議会報告)
8月22日、林文子横浜市長がカジノを含むIR誘致を表明、9月3日から始まった第3回定例会ではIR誘致関連費用を含む補正予算案が提案されました。
3日、平田いくよ市議は、IR誘致について白紙としてきた市長が一転、誘致にかじを切ったことについて、議会や市民との合意形成のプロセスを軽視した判断であることに抗議するとともに、市長の言う経済効果や増収効果の根拠を問いましたが、これらについて市長からは納得できる説明はありませんでした。
20日、平田いくよは、議案に対して反対の立場から討論。とりわけ看護師として医療現場で向き合ってきたギャンブル依存症の当事者や家族の苦悩について訴えました。賭博の上がりをあてにした行財政運営は、未来に誇れるものではありません。自治体の長は、市民のためのリーダーであり、市長は、国家プロジェクトであっても、市民のためにならないことはやるべきではないと訴えました。
しかし、その後の採決では、自民党と公明党の賛成により、残念ながら予算案は可決されてしましました。
市民アンケートでは、半数を超える市民が「カジノに反対」と表明しています。さらに、常任委員会の審査では、IR誘致に関する横浜市の政策決定プロセスは異例づくめであったことも明らかになりました。このような状況で予算議案を可決させてしまったことは残念でなりませんが、ネット・青葉は、引き続き、議会で、そして地域で横浜にカジノをつくらせないために知恵を集め活動を進めていく決意です。