文化にふれ、相互理解を深める ~朝鮮学校チャリティー公演~

神奈川県の朝鮮学校を支援するチャリティー公演、
金剛山歌劇団による「春香伝」を鑑賞しました。

朝鮮学校の中高生の踊りで幕が開き、民族衣装の美しさ、
舞踊の技術の高さに周りから「ホーッ!」と声が漏れました。
続く小学生たちの合唱もすばらしい歌唱力でした。
教育の中に藝術や伝統文化を重要なこととして取り入れていることが伝わってきます。

「春香伝」は朝鮮の古典名作の代表的な物語ですが、観るのは初めて。
身分の差を越えて貫く男女の恋を描いたものですが、舞台で繰り広げられる踊りの美しさ、舞台構成の魅力を堪能しました。

厳しい環境の中で在日一世の芸術家たちによって誕生した藝術団は、3.4.5世に引き継がれ祖国の伝統が見事に守られています。
舞台が終わった後、今年6月の南北両首脳が握手する板門店の映像が流れると、会場から拍手が起りました。

祖国統一への希望が生まれている喜びに、私も胸が熱くなりました。
在日の人々が日本でどう生きてきたのか、今、どう生きているのか、私たちはもっと関心を持つべきだと思いました。

梅原 真理子