ありんこの会の要望書提出と意見交換会に参加して

 4月30日、県民活動サポートセンターにて横浜市通級指導教室保護者の会(通称ありんこの会)の県教委・市教委に特別支援教育に関する要望書提出・意見交換会に参加しました。
 ありんこの会の活動は平成6年からスタートし、今年20周年になるそうです。通級を取り巻く状況は10年前と比べると大きく変化しています。想定した以上に普通級に在籍する発達障害児が増えているとのことです。通級を希望する児童・生徒が増える一方、様々な事情で通級に通えないが支援が必要とする子どもたちも増えています。
 保護者アンケート(集計データ事例集)からも実態がよくわかり、個別の教育支援計画書の作成認知度は24%と計画書が生かされていません。計画書が作成されていても、学校・保護者との共通理解につながる形で活用されていないことがよくわかります。
 高校入試では詳細の情報を問い合わせても、情報が得られず、配慮を受けるにはハードルが高く、支援を必要とする生徒には不利な状況です。アンケートでは支援体制についてわかっているという回答はわずか3%でした。インクルージョンの考え方に沿いながら、指導・支援を保障すると打ち出していますが、学校の現状と乖離しています。学校全体に浸透される仕組み・周知が必要です。
 会場からも事例が発表され、心が痛みました。事例を積み重ねることによって、問題・課題解決に繋げていくこと、引き続きありんこの会の皆様と共に活動していきます。    
                                  柳橋 小夜子