サービス付き高齢者向け住宅「コンチェラート相武台」を視察してきました

 神奈川ネット地域福祉PJで相模原市の相武台団地にある神奈川県住宅供給公社のサービス付高齢者向け住宅「コンチェラート相武台」を視察してきました。団地は昭和40年代に開発した賃貸・分譲併設の郊外型住宅団地(2531戸)で、経年劣化に加え少子高齢化が進み、コミュニティの活性化を図ることが課題となっています。高齢化率は37%です。

 コンチェラート相武台は「高齢者・子育て支援の複合施設」として、介護・看護・医療・子育て等の施設を併設し、高齢者向け住宅の供給に根ざした福祉拠点としてサービスを提供されます。 また、子どもから高齢者までの多世代が触れ合うまちづくりを目指し、「地域住み替え支援,」「団地コミュニティの活性化」を総合的に行なう「団地活性化事業の取り組みも着手されています。 この取り組みは神奈川県住宅生活基本計画・神奈川県高齢者居住安定確保計画に位置づけられており、県営住宅を含めた他団体への展開も視野に入れた団地活性化のモデル事業として行なわれています。建設費は7億円、国から1億円の補助金がでています。

 相武台団地内からのスタッフの雇用も生まれているとのこと、また、団地内からの住み替えも始まっています。現在の申込者の方は80歳代の方が53%、身体状況は自立の方が42%、共同生活が送れる方の入居が基本です。 生活支援サービス15分500円、薬の服薬管理1回50円等、生活サポートサービスも提案されています。介護・看護・医療サービスを利用しながら、終の棲家になれるのか、今後各種取り組みの効果や課題の検証も必要です。     
                                                       柳橋 小夜子