准看護師制度廃止をテーマにトークサロン

「神奈川県における看護教育のあり方検討会」が6月に 第1次報告、9月には第2次をまとめました。准看護師養成の早期停止を 盛り込んだこの報告を受けて、黒岩県知事も2013年4月入学生を最後に准看護師養成を停止したいとの考えを 表明しました。これに対し、日本医師会が反発、県議会からも厳しい意見が出されています。そこで、当事者を交え てこの問題を考えようと、現職の看護師2人を招 きトークサロンを開きました。

准看護師は、戦後の看護師不足の対策として1951年 に作られ現在まで続いています。医師会は、准看護師 は医療の現場になくてはならない重要な役割を果たし ており、廃止すると看護師不足が深刻になるとしてい ます。しかし看護師不足は准看護師だけの問題ではな く、看護師として働き続けることができる環境を作る ことや待遇改善が必要です。

すでに1996年に厚生労働 省が准看護師の養成廃止を打ち出していることから も、看護師に一本化していくべきではないでしょう か。 県は医療の高度化、専門化に対応できる実践能力を 持ち、質が高く、県民が満足できる看護サービスを提 供できる看護師を養成する「看護教育の神奈川モデル」 の構築を目指しています。単に准看護師養成を停止す るだけでなく、看護師養成に切り替えていくというこ とでもありますし、准看護師資格保持者の看護師資格 取得への道も用意されています。(箱守初代)