「福島の子どもと知る権利を守るための活動」の学習会に参加して
生活クラブ神奈川と東日本大震災復興・支援ネットワーク神奈川 設立準備会主催の学習会で
講師の福島の生活クラブの浅見さん(理事)と倉形さん(職員)からお話を伺いました。
3.11の原発事故による放射能の影響は国内全体に及んでいますが、福島県内の子どもたちへの影響が懸念されています。福島県では甲状腺検査を行い、昨年3月までに受診した(18歳以下の県民)38114人のうち35.8%のこどもから結節(しこり)やのう胞が見つかっています。血液検査もおこなっていますが、一度も結果の公表がされていないそうです。
福島の組合員からも甲状腺検査の結果の対応について不安の声が上がり、情報開示とその後の検査対応への課題が指摘されています。
福島の生活クラブでは放射能測定活動ならび除染に関する意見書提出、甲状腺検査の情報開示、セカンドオピニオンの医療機関における実施等活動されてきました。
今後、生活クラブ神奈川でも、福島の子どもたちと比較のために甲状腺検査の実施と医療機関の紹介活動行う活動に取組むとのことです。市民がデータを蓄積し、国の検査結果と比較することや、自己決定を高めることで脱原発運動を進めていく重要性も確認しました。
その後、神奈川ネットも参加する「東日本大震災復興・支援ネットワーク神奈川」の設立総会が開催されました。生活クラブ生活協同組合や神奈川ワーカーズコレクティブ連合会、WE21ジャパン、地球の木などとも連携した活動が始まります。市民を中心とした新しい社会づくりと位置づけ、少しずつ、支援の拡がりをつくっていくことをめざします。
柳橋 小夜子