しかし、残念ながら、いまだ国政治の課題は経済政策が最優先で、暮らしの質の豊かさを求め始めている市民感覚とは開きがあるようです。多くの人々が変革の思いを託した民主党の動きは鈍く、国の政治に期待できないという落胆の気持ちがあります。それが政治不信へもつながっています。
一方、地域では、震災後のさまざまな気付きや課題が寄せられミニフォーラムや学習会にもたくさんの方が参加くださいました。身近な人々とともに問題解決にむけて進んでいく「参加型政治」が、ゆっくりでも政治への信頼を取り戻すことにつながると信じます。
総会では、現場の課題が政策テーマと捉え、市民事業やNPOとともに政策づくりをすすめることや、震災後の新たな課題(放射能、まちづくり、エネルギーなど)の解決に地域の人々と取り組みむことなど2012年の活動方針が承認され、生活者政治を実践していくことを確認しました。
(共同代表 霜山恵子)