改善されない介助員制度

<ネット・青葉代表 しもやま恵子>
ネット・青葉は、神奈川ネットワーク運動の参加型福祉政策制度研究会で行っている「地域調査」に参加しています。
先日、障がい児アンケートの調査員をお願いした方から、私がこの問題に関わり始めた8年前と何も変わっていない障がい児の現状をうかがい愕然とする思いでした。

通学の付き添いは相変わらず親、親が病気になったら子どもはお休み、介助員の利用は40日と利用日数に限りがあり、介助する人を探すのもほとんど親が自力で見つける状況、その上介助員の申請をすると露骨に嫌がる学校長がいるなど・・・。
とにかく障がい児は、親がいないと1日も暮らせない状況です。一人親家庭の方は、どうやって生活をされているのでしょうか。

介助員制度から学校生活支援事業と名称が変わり、通学の介助も利用できるようになっていますが、緊急の場合にはほとんど利用は不可能です。子どもが教育を受けるという基本的な権利が保障されていないことに、改めて憤りを感じます。

今、地域には家事・介護・移動サービスなど様々な市民福祉事業が生まれています。普段から障がいのある子どもを手助けをしてくれる人やネットワークを作って環境を整えておけば緊急時の対応も可能です。サービスは利用者が選ぶ、それに対して行政は補助金等でサポートしていく。こんな柔軟な措置も考えられます。
地域調査を通じ、課題を拾い、市民の実践にも学びながら新たな制度につなげていきます。

次の記事

図書室を活用しよう!