希望者の増加と希望校への偏りもあり、県は今年、抽選という方法での入学選抜を行いましたが、保護者からは不安や不満の声も上がっています。
ネット青葉では、市民社会チャレンジ基金をきっかけに交流するようになった障害児の親の会「おにマミ」の方たちと、この問題でミニフォーラムを数回にわたり開いてきました。そして、9月4日、今度は、県内各地でこの問題に声をあげた人たちが一堂に会しての円卓会議を持ちました。
それぞれ、活動している地域は異なるけれど、共通するのは、障害を持った子どもたちだからこそ、地域で学び、暮らし、働くことができたら、という願いです。しかし、将来への不安が学齢期に入るときの選択肢を狭め、小学校のときから養護学校を希望するという矛盾を引き起こしています。
もっと、情報や相談の機会があり、また、地域の小・中・高校でも特別支援教育が豊かに用意される態勢、就労の機会を地域で広げることができたら、養護学校だけに選択肢が集中することはないでしょう。
私たちがネットワークしているからこそできる現場の声の広がりを、制度提案にしていく必要があります。
県も市も、地域の市民の福祉資源も活用し連携していくことが必要です。大阪府では、すでに、全府立高校で特別支援教育が行なわれ始めているとこのと。当事者の方たちと調査を進め、多様な学び、生活の場を広げるために提案をしていきたいと思います。