コロナワクチン接種〜求められるサポート〜 2
7月13日、ホームレスの状態にある人へのワクチン接種について、新たに周知が始まりました。
支援団体の協力を得てアウトリーチ等を行って周知する他、相談会の開催後、接種希望者に接種券を発行し、医療機関につなぐということです。対象者は、市内・市外に住民登録があるが接種券が届かず再発行手続きが困難な人、住民登録が削除・不明な人です。
ホームレスの状態にある人は、高齢者であったり持病を抱え重症化リスクが高い人も多くおられます。
6月には、DV被害者等も含め、やむを得ない事情で住民票がなかったり、住民票住所以外での接種を希望する人に、新型コロナワクチン接種の手続きがすすめられるように市に提言もしたところであり、今回手続き方法が整えられたことは、一歩前進です。
今後も、困難な状況にある人が取り残されないような柔軟な対応に期待します
DV被害者等については、7月14日、地域でDV被害者支援のためのシェルターを運営する団体と共に、横浜市の取り組みについて聴きました。
参加者からは、「シェルターや緊急一時保護施設を退所後、やむを得ない事情で住民票所在地外に居住する人で、生活保護を受給しているが女性相談員の対応はないという人もいる。このようなケースはどうしたらいいか?」と具体的な質問もありました。
担当課では、こういったケースは想定していなかったとのことで、個別に担当するケースワーカーに相談・調整するとのことです。
また、DV等の理由で避難している人(市外からでも市内からでも横浜市に避難されている人)は、横浜市に接種券の発行申請または再発行申請が必要ですが、住所地外の届け出は不要となります。おもな対象者は中長期施設のシェルター等に入所されている人を想定しており、発行及び再発行の手続きは、担当の女性相談員が取りまとめて進めることになります。
このように、やむを得ない事情で住民票所在地外に滞在するDV被害者等であっても、安全確保に十分配慮しつつ柔軟な対応で接種が可能となりました。
HPでの案内もわかりやすくリニューアルし、シェルター等にも情報の周知がすすめられるそうです。
DV被害者等については不自由な生活が強いられ、個人情報の扱いにも注意が必要です。小さな手続きでも大きな負担となります。ワクチン接種が安全に速やかに手続きがすすめられるよう期待します。
今後も、ネット青葉は、地域や支援団体と連携し、政策提案に取り組みます。