コロナワクチン接種〜求められるサポート〜
横浜市におけるコロナワクチンの接種については、医療や介護従事者、高齢者、基礎疾患を持つ人といった順に進められ、12歳以上64歳以下の人にも接種券の発送が始まりました。
ワクチン接種券の送付は特別定額給付金の時と同じで、住民登録をベースに住民票の住所に送付されます。そこで懸念されるのは、やむを得ない事情で住民票の住所地以外の場所で生活するDV等の被害者やホームレスの状態にある人たちが接種券を受け取れないのではないかという問題です。
実際に、市内でDV被害者等の自立をサポートする入所施設にはそうした相談が寄せられています。
国のワクチン接種の手引きには、いずれの市町村においても住民登録がなされていない人や、住民票所在地の市町村から接種券の発行を受ける事ができないやむを得ない事情がある場合でも、居住地の市町村において申請等を行い接種券の発行を受けることができるとなっています。しかし、DV被害者やホームレスの状態にある人が、情報や手続きにアクセスすることは困難であり、申請手続きが容易ではないことが想像できます。
そこで、情報の周知、および接種を希望する人が居住地でスムーズに接種の手続きが調整されるよう、市長あてに提言書を提出しました。
『住民票がない人や住民票住所以外での接種を希望する人(ホームレスの状態にある人やDV被害者等)の新型コロナワクチン接種等についての提言』