地域子育て支援拠点の多機能化の可能性と課題
横浜市港北区で、「地域子育て支援拠点どろっぷ」「どろっぷサテライト」の2拠点等を運営する、NPO法人びーのびーの代表の奥山千鶴子さんからお話を聞きました。
従来の子育て支援拠点の役割は、交流の場の提供、子育て相談、情報提供、講習等の実施でした。
子ども・子育て支援新制度がスタートしてからは、地域の身近な立場から情報の集約・提供を行う「利用者支援」とともに、親子の育ちを支援する世代間交流や訪問支援、地域ボランティアとの協働などを行う「地域支援」を実施することが加わりました。
拠点の職員の資質向上のため、専門性強化対策費として研修時の代替職員等を雇用するための経費を補助単価に上乗せもしています。
この多機能型拠点は、人口374万人の横浜では22ヶ所(各区に1ヶ所4区では2ヶ所)。
子連れでは遠くて行きづらい人も多いです。
歩いて行ける場所にある保育園・一時預かりや公共施設で行う「利用者支援」「地域支援」とネットワークすることで、拠点の機能を利用者の近くに持っていく必要があると思いました。
実家から離れての「アウェイ育児」が8割にも達する横浜で今年行われたニーズ調査の結果もみながら、地域に拡がるセーフティネットが持続可能になるための制度提案もしていきたいと思います。
吉野 歌代子