学習会を開催しました「どうする・どうなる介護保険」
12月21日山内地区センターにおいて、服部万里子氏による介護保険制度の学習会を開催しました。服部先生はご自分もケアマネージャとして活動されておられ、お話の中でも随所に現場の切実な事例の紹介がありました。
今回の改訂は高齢者人口が最多となる2025年から2040年に向けての、医療・介護統括による地域包括ケアシステムをつくるための準備とされています。具体的には、増え続ける高齢者に対し介護保険給付対象者を限定することで給付抑制をする一方、事業者に対しても報酬のマイナス改定を行うものであり、特に小規模な事業所の経営が難しくなることが予想されます。今後、小規模事業所は大きな事業所の傘下に入るか、もしくは、厳しい条件の中で生き残りをかけて事業を実施することになります。
2000年に始まった介護保険制度が創設から15年経過し、介護従事者の高齢化や、労働力の不足が言われ続けています。ようやく介護の社会化が進んだと思ったのもつかの間、再び女性のアンペイドワークに戻りはしないかと不安も感じます。
来年4月からは、新しい介護保険事業計画(2015~2017年度)に基づいて介護保険サービスを実施することとされており、各自治体は計画素案を作成しています。今回大きく見直される予防事業(地域支援事業)なども含め、地域の高齢者の生活にあった計画になっているかを確認することが必要であるとの指摘もありました。
横浜市の横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画のパブリックコメントも本日が締切り日。市民意見を踏まえた市会の議論を注視してきます。