第29回神奈川ネットワーク運動・青葉定期総会と学習会「生活困窮者の自立に向けて」を開催!
第29回神奈川ネットワーク運動・青葉の定期総会が開催され、活動報告・活動方針・予算が承認されました。
ネット・青葉ではNPOやワーカーズ・コレクティブの皆さんと制度のすき間にある問題・困難を抱えた人からのSOSを受け止め、一つひとつの事例から学び、課題解決を模索し制度提案に繋げる動きを作ってきました。また、東日本大震災以降、地域でもさまざまな市民活動が生まれ繋がりあう動きが加速しています。 この間、トークサロンやイベントへの参加など、私たちも新たな活動に学び繋がる努力をしてきました。これからも、地域、生活現場に寄り添う市民政治を実践していくことを確認しました。
総会終了後は、インクルージョンネットよこはまで相談員をされている斉藤陽子さんをお招きし、相談室から見えてくる課題等お話を伺いました。※(2010年、横浜市が開始したパーソナルサポートサービスモデル事業はNPO法人ユースポート横浜が受託し、様々な困難を抱える人たちへの支援をしてきたNPOや専門家が連携して実施。この事業で連携したNPO関係者や専門家が一般社団法人インクルージョンネットよこはまを設立)
インクルージョンネットよこはまは、今年1月より、神奈川県の実施する生活困窮者自立支援相談モデル事業を受託し相談室を開設されています。2015年からは各自治体が主体となって生活困窮者の自立支援事業を行なうことになります。
生活保護受給者は増加を続けており、社会的に孤立する人たちの課題も顕在化しています。相談事業を通じて、生活費に困窮する人、借金を抱えている人、仕事や住まい、家族や人間関係、子育てや介護など様々な問題を複合的に捉えた人々を対象に、それぞれの事情や想いに寄り添いつつ、ともに解決に向けた支援に取り組まれています。
相談事業では支援者と当事者がタテの関係になりがちで、包括的かつ継続的な支援を行なうために寄り添う時間も必要であり、事業評価の難しさもあることを伺いました。
私たちも、市民によるセーフティネットを構築し、さまざまな福祉現場が繋がりながら困難を抱える人たちと共に生きる社会の実現にむけて、地域から活動を進めます。
共同代表 柳橋小夜子